最近テレビで育児ノイローゼが原因で起きる事件が目に付きます。――もちろん昔からあったのでしょうが、自分が親になって特に目に付くようになったのでしょうけど――
最近では目黒区で5歳の女の子が虐待によりなくなるニュースがありました。
4時に自分でタイマーをかけ、ひらがなを勉強させられていたそうで、両親にあて書いた手紙がテレビで読み上げられたときに思わず涙してしまいました。
イライラってしちゃうよね……
自分がそうならないためにどうしたらいいだろうか――
こういったニュースが流れるたびにそう考える方もいるのではないでしょうか。
私もその一人で、自分が眠い時などに些細なことにイライラしてしまう性格だから、特にそのイライラが子供に向けないようにということが課題としてありました。
なかなか寝付かなかったり、おむつかえて、ミルクをあげ、抱っこしても泣き止まなかったりetc……
イライラしないためには
イライラしないためにはじめたことがあります。私の場合、それをはじめてからかなりイライラしなくなった気がします。
――それは慈悲の瞑想です。
瞑想なんていうと「おいおい瞑想かよ」、「宗教チックなのはちょっと……」と拒絶反応が起きる方がいるかもしれません。
かく言う私もやってみるまで、なんだかキモイなーと思っていました。
しかしこの方法は様々なストレス軽減関係の書籍でも紹介されており、あのGoogle先生も中の人たちのためにSIY(search inside yourself)というセミナーでも取り入れられているほどで効果が期待できるものでした。
なお、SIYは外部向けのセミナーとしても好評のようで、10万円以上と高額ながら、100名程度受講者数を擁する人気セミナーのようです。
Google先生の中の人もやっているのかと、試しにやってみたところ、不思議とイライラせずに、子供の朝方のギャン泣きにも優しい気持ちでおむつ交換など対応することができました。
ノースカロライナ大学の実験では、「慈悲の瞑想」を49日間続けたところ、ポジティブな感情が大幅にアップすることがわかりました。
ということで、これは広めたい。広めて虐待の芽が摘めれば!などと考え書いてます。
慈悲の瞑想のやり方
慈悲の瞑想(やさしさのメッタ、メッターバーバナーなど呼び方は様々)のやり方はたくさんありますが、先ほど紹介したSIYで紹介されているやり方を引用します。
この人は私とまったく同じで、体と心をもっている。
この人は私とまったく同じで、気持ちや情動、考えをもっている。
この人は私とまったく同じで、これまでの人生で、悲しかったり、がっかりしたり、怒ったり、傷ついたり、うろたえたりしたことがある。
この人は私とまったく同じで、これまでの人生で、身体的な痛みや苦しみも情動的な痛みや苦しみも経験してきた。
この人は私とまったく同じで、痛みと苦しみから解放されたいと願っている。
この人は私とまったく同じで、健康で人に愛され、充実した人間関係をもちたいと願っている。
この人は私とまったく同じで、幸せになりたいと願っている。
<中略>
この人が痛みや苦しみから解放されますように。
この人が幸せになりますように。
この人は全く同じで、人類の一員だから。
<中略>
そして、私の知っている人がみな幸せになりますように。
引用元:
どうでしょうか。
もしかしたら嫌悪感を感じるかもしれません。
さらに、なかなか覚えるのが難しいかもしれません。
「最高の休息法」では、優しさのメッタ以外にもさまざまなストレスと戦う考え方が、主人公研究者のナツがベーグル店を立て直す様子が小説形式で紹介されているのでお勧めです。
CD付きの本もあるようですので、やり方が覚えにくいようであればCDでやり方を再生しつつやればなじむと思います。
私はオーディオブックでSIYも最高の休息法も聞いたので、聞き直しながらやりました。
ちなみに私はこれを子供と妻に置き換えて、まいにちやってます。
応用してみた
これをやるだけでも、イライラしていたことがどうでもいいというか、そういう風に考えることもあるんだなーと受け入れられるようになりました。
妻の所作でイラっときていたことも、そうだねー、そういう考え方もあるねー。と過剰に反応しないようになりました。
泣いたときに、子供には超簡易版の優しさのメッタをやりながら対応しています。
「この子は俺と同じでおなか減って泣いてるんだよなぁ」
「この子は俺と同じでおしっこして不快でおむつ取り換えてほしいんだよなぁ」
「この子は俺と同じで人肌恋しくてぐずついてるんだよなぁ」
こう考えながら子供と向き合うとすごく優しい気持ち&自分のメンタルのトレーニングになると考えると能動的に育児ができるようになると思います。
ちなににアプリも作ってみましたよ。
むりょうです。