男が育休を取ってわかったこと | ||||
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育休をとることを決めた時に購入したのでかれこれ1年近く前に読みました。
そしていま改めて読み直してみると、実際に子供が生まれた自分の経験が
本に書かれている情報に追いついて再発見がありました。
ちなみに帯に「男性の育休取得率1.89%のなか、有名病院のイケメン皮膚科医が半年間の育休をとってイクメン専業主夫になった話」と
なかなか強気であったことも惹かれました。
なお、17年度は5.14%と増加は見えますが、ドイツの34.2%と比較すると日本はまだまだ男性の育児休業取得は一般的とは言えない状況です。
しかし、以下のグラフを見ると指数関数的な伸びが期待できるかもしれませんね。
男性の育休取得5.14%、過去最高 17年度
厚生労働省は30日、育児休業を取得した男性の比率が2017年度は5.14%だったと発表した。
前の年度から1.98ポイント上昇し、比較可能な1996年度以来で最高。女性の取得率は1.40ポイント上昇し、83.2%だった。
父親の育児休業取得率、34.2%(ドイツ)
連邦統計局が6月21日に発表した資料によると、2014年生まれの子の父親が育児休業を取得した割合は34.2%だった。
前年比で2.2ポイント増加しており、3人に1人以上の父親が育児休業を取得したことになる。
書き出しから共感できた
筆者は父親としてめいっぱい楽しみたいという気持ちが育休を取得しようとした原動力の一つであったと書いていますが、
自分自身もその思いは共感します。
日々娘が成長する姿を見ていると喜びを感じますし、先月の写真を見返すと、こんなに成長したんだ、顔つきも変わったななどと
娘誕生後、脆くなった涙腺がすぐに緩みます。
しかし、医者である筆者も取得するまでに同僚にあまり理解してもらえなかったなど、
簡単ではなかったようです。
また、担当の患者一人一人に説明するのもなかなか応えるとおもいます。
自分の場合は、育休取得を上司にかなり前に相談したので機械的に引き継ぎが行われました。
引き継ぎ対象じゃないようなもの、僕しかできないようなものは終わらせるために育休前にはかなり
しんどかったことを記憶しています。
まあ有休を使って嫁の検診についていっていたので(皆勤賞!)、うすうすはこいつ育休取りそうだな、
というのは感じていたようです。
お金周りのこと
この本でお金周りのことも説明されていたので、
ネットを読み漁るより雇用保険から支払われる育児休業給付金について整理できました。
育児休業給付金は通常育休取得2か月後からまとめて支払われます。
通常と書いたのは、希望する者は1か月ごとに取得ができます。
そのあたりは人事部の事務負担が多少増すので事前に要調整ですね。
僕はまとめてでも問題なさそうだったので、特にネゴってはいません。
2か月後にはでますが、申請後のタイムラグかなにかで大体3か月目に振り込まれるので、
3カ月は生きていけるお金の準備はしておいた方がよいと思います。
また出ていくお金もあります。
それは住民税です。
住民税は前年の給与所得に対して課税されるので当然と言えば当然ですね。
ただ、育休取得の翌年は給与所得が減っている(育児休業給付金は給与所得に含まれない)ので
その分住民税はやすくなるので、そのあたりは若干メリットがありますね。
キャリアについて
筆者が育児休業をとった半年間休むとキャリアに影響するなどと同僚に指摘されていたようですが、いかがでしょうか。
半年という時間にそれほどキャリア形成に重大な業務があるでしょうか。
むしろ育休を取得して得るもののほうが多いと感じています。
- 家族との時間
- 育児が大変な時期に嫁と痛みを分かち合う
- 育児の大変さが共有できる
- 料理などの家事スキルがあがる
- 読書がはかどる
- やろうと思っていた勉強に取り組める
- 子供との信頼が気付ける
特に子供との信頼については大きいと思います。
普通に抱っこしていて、友達のママから言われて逆に驚いたことがあります。
「抱っこしても泣かないんだね。うちのパパだとギャン泣きだよ」
業務が忙しくて、帰る時間は子供が就寝後、そして夜おむつ対応等しないとなると
子供にとってはたまに見かける人レベルになってしまうんだなぁと驚きました。
嫁「知らなかったの。誇っていいことだよ」
と抱っこさせてもらえる賞をもらいました。
どうしても泣き止まない日
筆者もどうしても泣き止まない日に、娘を乱暴にあやしてしまったことを後悔していました。
かくいう僕も、おむつを替え、ミルクをやり、抱っこしてもいっこうに泣き止まず、
それどころか泣き声がどんどんおおきくなっていく……
そんな時追い詰められて、娘をベビーベッドにおいて、自分は大人用のマットレスに頭突きをして
イライラを耐えた記憶があります。
それから、たまにフラッシュバックしてもっといいやり方があったのかなぁと後悔していましたが、
そういうみんなそういうことがあるんだ、という気付きは自分への免罪符になったというか
多少は気が楽になりました。
平日の昼間にいい歳の男が家にいること
筆者も遠くから眺められた人に育休中だと声を大にして説明したいと書いていますが、
生協で頼んだものを受け取るときにトラックからの荷出しを手伝いますが「お休み中いつもありがとうございます」と言われたり、
スーパーで食材を買うときに年配の方の視線が気になるときがあります。
そりゃエルゴで子供を抱っこして、トマトをどれ買うか真剣に見ているんだから
なんだか訳ありのかわいそうな男と映っても仕方ないのかもしれません。
まあ、僕自身は他人からの評価をあまり気にせずに、
最近ではステテコでスーパーに行って、いよいよやばい人に突入しています。(服装気にしろよ……)
この本がAmazonレビューで最も評価されている点
この本の筆者は現役の皮膚科医です。
皮膚科医の観点から肌の弱い子を持つ親へのアドバイスが、
本の後半に書かれていて、Amazonレビューではその後半について高い評価が集中しています。
僕も池田流ベビースキンケア実践しています。
子供の体を洗うのにベビーソープではなく石鹸を使ています。
理由としてはベビーソープに含まれる界面活性剤が子供が本来持つバリア機能を必要以上洗い落としてしまい、
まさに丸裸にしてしまうからであるからです。
子供をお風呂に入れるときは泡立てようのメッシュでベビー石鹸を泡立てふわふわの泡で洗ってあげています。
育児休暇取りたいけどどんな感じなのだろう、とブログをよんでいる方におすすめです。
イクメンとなる心の準備をするのに良書だと思います。