序章
ダイビングのライセンス取得には座学+実学が必要です。
座学は日本で済ませました。確か品川のダイビングショップの一角に簡易なテーブルとパイプ椅子で笑
そしてプールでも簡単な演習がありました。
南青山の結婚式場近くのプールでした。
そして実技です。実技は夢のパラオです。
パラオはずっと行きたかった国です。
まず親日であること。
以前中国に留学したことがありましたが、自転車で通り過ぎ際に「日本鬼子」と吐き捨てられたり、火鍋の店で「おい、山本五十六って日本人の野郎をしってるか」と絡まれたり……
韓国人に「日本はAVに出るような女が多いんだろ。ビッチばかりだ」といわれて「自由なんだよ。そんなことお前の好きな〇〇(クラスメイト)が言われたら悲しむよ。それにAVが深いなら輸入しなければいいんだよ」といったら殴りかかられたり……
ちょうどブッシュ政権のイラン自衛隊派遣の時だったので白人に「FXXKIN JAP」的なことを言われたり……北野映画かよっていう
ジェリーフィッシュレイクがある
ご存知でしょうかジェリーフィッシュレイク(クラゲの湖)
天敵がいないクラゲは牙(毒)を失い、雨でかつて海だった湖が希釈された汽水湖。
今、クラゲは激減して立ち入ることができないようですね。
ギリギリ間に合いました。
いざパラオへ
速攻やらかす
ない。パスポートがない。
落ち着け、落ち着け、素数を数えろ!!
はい、ガチです。やらかしました。
飛行機はアシアナ航空で韓国経由してパラオへ行く予定でした。
パスポートないよ。パスポート。
どうすんのさ、ダイビングの免許も取れずにパラオにも行けないなんてせっかくとった長期休暇中ニコニコ動画見ながら酒でも飲めっていうのぉぉぉと、わりと真剣に涙目、いやガチでハラハラ泣いてたと思います。
割と思考停止で、免許証じゃだめですかと、アシアナのデスクに聞きに行きました。(もちろんだめですが)
そうすると救いの手が。
「幸い、乗継便が遅いので、次の便に変更はできます。もちろんパスポートを用意できれば」
鬼電。弟に鬼電です。確か休みだったはずっ!!
ぼく「頼む新幹線でとどけてくれないか。交通費と3万払うから」
なんでそんな交渉になったのか今となってはわかりません。
弟「……ねてた。わかった」
そして僕は空港から上野まで舞い戻り、パスポートを受け取り、旅費プラス3万を弟に渡して平静を装いながら「ありがと、それで東京見学でもして」と捨て台詞を吐き空港へ舞い戻りました。
その間に、一緒に行く予定だった同期に事情をLINEで説明しました。
「まにあうならいいよ」
間に合う!
そんなこんなで、何とか間に合い、合流しました。
合流してからも、韓国からパラオへ立つ便までは結構時間があったので、空港で微妙なビールを飲みながら時間をつぶしていたような気がします。
なにせ、安堵で記憶が……
パラオへ到着するも迎えのバスが来ない
パラオに到着すると現地の日本人旅行代理店がバスをよこす流れでした。
到着時間は日本時間3時、もうくたくたでした。
こない。
バス来ないよ。
しばらく待ちぼうけしていると空港職員?が自家用車で送ってくれました。
ありがとう親日国家。ありがとうODA。
空港からホテルがある島に渡るときに見た橋。
一時期ネットで話題だった韓国企業が立てて速攻壊れて日本が直したという橋。
写真撮ろうと思っていたけれど、眠気と疲弊でそれどころではありません。
ベッド、シャワー、布団。
これしか考えられないくらい眠くなっていました。
みんなそうみたいです。
ホテルに到着すると――
予約されていないですけどという受付の反応。
もうエネルギーが残っていなかったのですが、WiFiの利用をおねがいし(糞遅い)、現地の旅行代理店の番号を伝え、電話してほしいと懇願。
出ない……
何度かかけてでなかったので、仲介会社と現地の代理店両方のアドレスにメールで返金養成。行動として、それが正しかったのかはわからないです。
そして受付に空いている部屋、どんな部屋でもいいので貸してほしいとと懇願し、何とかその日は眠りました。(東京時間6時ですよ……ちなみにパラオと日本に時差はないです)